楕円関数の二重周期性

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 今回の曲は、事務員Gさんのジブリメドレーです。

ジブリ長編映画の曲を全部つなげて弾いてみた【事務員G】 - ニコニコ動画

 


 

前回の復習

y=arcsinx積分表示は、

\displaystyle arcsinx= \int \frac{1}{ \sqrt{1- x^{2} } } dx\tag1

(1)式が、y=sinx逆関数になっているというのですから興味深いです。

前回は、関数→積分表示しました。(→:逆関数にする)

では、(楕円)積分→関数はどうなるのでしょうか。

楕円積分の定義をしっかり書いておきます。

 

楕円積分

 

 P_{(x)} を三次または四次の(有理)関数とするとき、

 

 \displaystyle \int \sqrt{ P_{(x)} } を楕円積分といいます。

また、全ての楕円積分は初等的な操作で積分できるか、Legendre-Jacobiの標準形に変形することができます。

では、楕円積分逆関数を求めていきたい。 ここでは、(1)式に倣って、

\displaystyle z_{( \omega) } = \int_ {\omega_{0}} ^ {\omega} \frac{1}{ \sqrt{ P_{ (\omega) } } } d \omega\tag2

とする。

(2)式の意味は、 \frac{1}{ \sqrt{ P_{ (\omega) } } } を、\omega _{0}を始点とし、\omega を終点とする積分 \gamma _{( \omega _{0}, \omega ) } に沿って線積分するという意味ですね。

また、三次または四次の関数であるので、因数分解すると、

\displaystyle \int_ {\omega_{0}} ^ {\omega} {\frac{1}{ \sqrt{ ( \omega - \alpha _{1} )( \omega - \alpha _{2} )( \omega - \alpha _{3} )( \omega - \alpha _{4} )}}}d\omega

と変形できて、 \alpha _{j} (1 \leq j \leq 4)特異点であるので、この周りを1周して積分できません。

なので、\alpha_{1},\alpha_{2}を両端とする「線分」\ell _{1} と、\alpha_{3},\alpha_{4}を結ぶ「線分」 {\ell _{1}} ^{'} を交わらないようにとって、領域 D_{1}= {\mathbb {C}}^{*} - {\ell _{1} } \cup {\ell _{1}} ^{'} における積分路、あるいは

 

 

 

 

すいません。続きはPCが固まった際に全部消えました。もう少しで更新するんで、待っててください。